(ヤンゴン)日本語ペラペラの子供たち
ヤンゴンのある市場を歩いていると、
扇子を持った売り子の女の子(8歳)が話しかけて来ました。
最初は無視していたのですが、30分後また出くわし、「こんにちは」と話しかけて来たので「日本語だ」と思わず口に出すと、この少女が「日本語話せるよ」と言うではありませんか。
私はビックリして「すごい、どうして話せるの? お母さんが日本人?」と聞くと「違う、ミャンマー人」と答えます。「それならお父さんが日本人なの?」と聞くと「お父さんはいない」と。
ますます不思議になります。なぜなら、この子は日本人の子供のように普通に日本語を話しているのですから。
私はスゴく興味が出て来て、「どこで日本語を勉強したの?」と聞くと「社長さんが教えてくれた」と言います。「誰その社長さんって?」少し興奮気味に尋ねると「沖縄出身の社長だよ」と。もう頭の中は???です。
「扇子は買わないけど、あなたのお母さんのお店が見たい」と言うと、快諾してくれ、市場を案内してもらいながらお店に向かっていると、少女のお兄ちゃんが登場。この子は12歳で妹同様、日本語がペラペラ。そしてこの子の友達も登場。この子も、もちろんペラペラ。日本語レベルが本当に高く「郷に入れば郷に従えですよ」なんて言い出す始末。
もう、感心してしまい、百円ほどの紙幣を上げようとすると、「それはいいです」と断られます。
しかし、無理やり握らせて、「頑張りなよ」と声をかけ「日本に来たい?」と聞くと「大人になったら行きたい。今は貧乏だけど、お金持ちになるから」と言うではありませんか。毎月ワールビジョン経由で寄付しているお金を、この子達にあげたくなってしまいました。
もっと話したいと思いましたが深入りは禁物です。お母さんのお店には行かず、市場を後にしました。
皮肉なことに観光スポットが少ないこの国で、1番のマイ観光スポットになってしまいました。
いろいろとネットでミャンマーでの日本語教育の事を調べて行くと、お寺などで日本語を無料で教えているとの事。
きっと、この子達もそういう場所で毎日、日本語に触れているのでしょう。